CATDOLL：ロシアで『アバター2』の海賊版が超高画質で公開される

ロシアとウクライナの紛争により、ロシアの映画産業は大きな打撃を受けており、「アバター2」をはじめ、多くの西側の大ヒット映画が上映できない状態となっている。こうした規制に対処するため、ロシアの映画館の中には、観客を呼び込むために海賊版映画を上映せざるを得ないところもある。

一部の劇場は、カザフスタンなどの友好国から、ロシア語の字幕を慎重に編集した高品質のDCPコピーを受け取ったと述べた。いわゆる DCP コピーは、非常に鮮明で高品質なデジタル映画パッケージです。

ロシア映画協会のアレクセイ・ヴォロンコフ会長は海賊版を非難したが、「生き残るためにはそうしなければならないのだから、海賊版映画を上映する映画館を責めることもできない」と認めた。

一部の映画館は、海賊版映画を公に上映することは法律違反になるのではないかと懸念し、回避策を講じた。彼らは『アバター2』と17分のロシア映画『I See』をセットにした。つまり、観客は『I See』のチケットを購入したが、前菜として192分の映画『アバター2』が無料で観られたことになる。

興味深いのは、海賊版映画を上映するこれらのロシアの映画館も、海賊版を主な競争相手と見なしていることだ。なぜなら、大手海賊版ウェブサイトに「アバター2」の高品質な海賊版が登場しており、一部のロシア人が家にこもって同作を観るようになるかもしれないからだ。

ロシア映画協会もこれらの映画館の窮状を認識しており、これらの映画館が法的責任を負わずに無許可の映画を公然と上映できるよう、ロシア政府に救済措置を与えるよう働きかけている。